1) | 薬物療法 最初は、薬を飲むことと、鼻のネブライザーをします。薬は急性期には効果もありますが、経過が長い時や、症状が固まった状態では効果が出にくいといわれています。マクロライド系の抗生剤を少量長期投与(約3ヶ月間)することで粘膜に良い影響があるといわれており、現在ではこの方法が一般に用いられています。3ヶ月経過しても症状が良くならなかったり、CTやレントゲン写真でも軽快が見られない場合は、年齢や他の病気などを踏まえた上で手術をすすめています。 |
2) | 鼻内内視鏡手術 副鼻腔を局所麻酔して、鼻の中にカメラを入れて、細かいところを観察しながら副鼻腔の粘膜を炎症がおこる前の状態に近づけるように手術を行います。 |
3) | 上顎洞根本術 歯肉の上を切開した後、上顎洞内を掃除して、鼻腔と交通をつけ、分泌物がうまく流れるようにする手術です。 |
4) | 前頭洞手術 眉毛から鼻の根元にかけて切開し、前頭洞内をきれいにします。2)3)4)の手術をした後は、粘膜もすぐに元のとおりにはなりませんので、約6ヶ月間ほど治る様子を観察しながら内服やネブライザーで加療します。順調に経過すれば薬も徐々に減らし、約6ヶ月で落ち着いた状態になります。 |
5) | 鼻茸切除術 鼻茸を切除して鼻づまりを軽減します。根治的な手術ではないので再発しやすい。 |