目薬は、1回にどの位の量を点眼すると良いのでしょうか。また、点眼後、喉に流れてきて、口の中が苦くなることがあります。これを少しでも防ぐ方法はないのでしょうか。
目薬は点眼すると、結膜のう(まぶたの裏)に広がります。結膜のうからあふれた分は目からあふれ出たり、薬の役目を果たさないまま鼻涙管を介して喉へ流れて いきます。結膜のうの容量は、約30ulですので、1回の点眼量は、1滴(約50ul)で良いことになります。ですから、1~2滴点眼すれば充分です。 また、点眼後目を閉じ、目頭を2~3分指先で軽く押さえると、喉へ流れにくくなります。
目薬を2種類以上投薬された場合、点眼する順序は特に気にしなくても良いのでしょうか。
基本的には、より効果を期待するもの、刺激性の強いもの、また懸濁性のものは水に溶けにくく吸収されにくいため、後に点眼するほうが良いとされています。油性点眼および眼軟膏は、水性の点眼剤をはじくので最後に点眼、塗布すると良いでしょう。 その他気を付けるものとして、緑内障点眼薬があります。点眼順序によって充分な効果が得られないことがありますので、その際は、医師あるいは薬剤師から説明があると思われます。 ま た、点眼薬全般に言えることですが、2種類以上投薬され、同時に点眼する場合は、先に点眼した液が後に点眼した液によって洗い流される可能性があるため、 5分以上間隔をあけることが望ましいと言われています。いずれにしても、点眼順序がその効果に影響する場合は、医師や薬剤師より指導があるので、それに従 い点眼することが大切です。
目薬の使用期限はどのくらいですか。
市販の目薬や、病院で渡される目薬でも特に保存の説明が無い場合は、通常、開封後およそ1ヶ月位です。 一度開けて使い出すと、
  1. 空気に触れることで目薬が酸化される
  2. 目薬の水分が蒸発して濃度が高くなり、長時間のうちに成分が変質する
  3. 空気中の雑菌が目薬の中に少しずつ入り、中の薬が汚染されていく
などのことが起こります。薬の箱や容器 に書いてある使用期限は、開封していない状態のことです。また、目薬をさす時は、近づけ過ぎて容器の先がまつ毛やまぶたに触れないようにします。目薬の容 器はスポイトのようになっているので、容器の形が元に戻る時、目ヤニや雑菌を吸い込んでしまうことになるからです。 目薬の貸し借りもしないようにして下さい。
眼軟膏の使い方を教えて下さい。
眼軟膏をつけるには、チューブから直接つけます。
 
  1. チューブからつける場合
  2. 図のように直接、眼軟膏をしぼりだしてつけます。その時、チューブの先端がまつ毛やまぶたに触れると中の軟膏が汚染されますから、触れないように注意して下さい。もし触れてしまった時はチューブの先端を拭き、さらに軟膏を少し捨てましょう。




  軟膏が眼に入りましたら眼を閉じて、その上を軽く2~3回マッサージして軟膏を全体にのばして下さい。初めのうちは少しかずみがかったようになりますが、しばらくすると治ります。 眼軟膏は1日1回寝る前に使用する場合がほとんどですが、点眼液とともに2種類以上同時に使用する場合は、点眼液をつけて3~4分たってから最後に眼軟膏をつけるようにして下さい。
コンタクトレンズを付けたまま点眼薬を使用しても良いのですか?
点眼することによりコンタクトレンズがずれたり、混濁したり、変色したり、点眼薬中の薬剤がコンタクトレンズに吸着したりする可能性がありますので、基本的にはコンタクトレンズをはずして点眼するようにして下さい。
点眼薬によってコンタクトレンズを付けたまま点眼して良いものもあります。病院から処方されている場合は眼科医に、一般の薬局・薬店で一般用医薬品を購入されている場合は薬剤師に確認してから使用して下さい。

<コンタクトレンズの種類>
コンタクトレンズには大きく分けてハードタイプのものとソフトタイプのものがあります。ハードタイプのものには酵素非透過性コンタクトレンズ(いわゆるハードコンタクトレンズ)と酵素透過性コンタクトレンズにわけられます。

<コンタクトレンズ装着時の点眼薬使用>
  • 酵素非透過性コンタクトレンズ一使用可能
  • 酵素透過性コンタクトレンズ 一はずして使用
  • ソフトコンタクトレンズ   一はずして使用
但し、上記の使用の仕方は一応目安です。
コンタクトレンズをはずして点眼した場合、どのくらい時間をあけてから再び付けても良いのですか?
コンタクトレンズの種類を問わず、点眼薬の成分が吸収される時間を考慮して、5分~10分以上あけた方が良いと思われます。

※ 目の症状によってはコンタクトレンズを装着していること自体が、症状を悪化させたり、治るのを遅くさせたりしますので、詳しい事は必ず眼科医や薬剤師に確認してから使用して下さい。





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