最近、寝つきがよくありません。睡眠薬について教えて下さい。
人間には、通常6~8時間の睡眠が必要とされていますが、様々な原因で不眠になることがあります。眠れない時は無理して眠ろうとせず、読書などをしたり、適量のお酒を飲んでリラックスして過ごす方が良いでしょう。一時的なものでない場合は、医師に相談してみましょう。医師は原因を見極めて、初めはできるだけ 薬に頼らない治療をしますが、必要と判断した時に、睡眠薬が処方されます。 睡眠薬は、寝つきが悪い人には速効性の短時間作用の睡眠導入剤、朝早く目覚める人や眠りの浅い人には熟眠促進剤が処方されます。睡眠薬は、脳に作用するため、他剤との併用には注意をしなければいけません。感冒薬、鎮痛剤の中には作用を増強させるものもあり、その他にも影響を及ぼすものがありますので、他剤を服用している人は必ず医師か薬剤師に話しておくべきです。また、お酒との服用も作用を増強させますので避けて下さい。症状が同じでも人それぞれ薬が違いますので、他人には服用させないで下さい。習慣性の問題を気にする人も 多いようですが、医師の指示に従い正しい使い方をしていれば問題ありませんので安心して治療を受けるようにして下さい。
睡眠薬を長期にわたり飲んでいます。上手にやめていく方法はありませんか。
良く眠れるようになったからといって、使用中の睡眠薬を急に飲みやめると、その反動から一睡も出来なくなったり、日中の不安感が強くなったりすることがあります。 このようなことは、依存症とは別物で一時的なものです。 しかし、一度経験すると、それを恐れて、必要がないのにずっと睡眠薬に頼ることになりかねません。 睡眠薬をやめるには、自分勝手に急にやめずに医師の指示に従って少しずつ量を減らしていきます。 2~4週間かけて、3/4、1/2、1/4と薬の量を減らしていき、週末は飲まないなど、服用しない日を徐々に増やしていくようにします。 やめることばかり考えてあせると、かえって逆効果になりかねません。
睡眠薬を長く飲み続けていると、痴呆になると聞きました。本当でしょうか。
睡眠薬の服用で、痴呆になることはありません。 ただ、睡眠薬の副作用で「物忘れがひどくなる」、「変なことを言い出す」などの痴呆と良く似た症状が出る場合もあります。 これらの症状は睡眠薬をやめれば良くなりますので、周りの人から「おかしい」と言われたら、服用を中止すれば良いのです。 ただし、睡眠薬を長く飲んでいると、身体が慣れてしまい、急にやめると眠れなくなることがあります(これを「反跳性不眠」と言います)。やめる場合は、医師の指示のもとで少しずつ量を減らしていくようにします。 不眠が続くと体力が消耗し、病気の引き金にもなりますので、睡眠薬は医師に相談して上手に使用することが大切です。
睡眠剤を飲まないと眠れません。ずっと服用していますが、このまま服用を続けても大丈夫ですか?
最近の睡眠剤は安全になっており、副作用も少なくなっていますので、心配し過ぎることはありません。睡眠剤を長く連用した場合、稀に耐性といって薬が効きにくくなったり、依存症といってその薬を強く求めてしまう状態になったりすることがあります。
睡眠剤を長期間服用した後、急に止めるのは良くないと言われましたが、それはなぜですか?
薬の中には、長く飲み続けた後、体がその薬に慣れてしまい急に服用を止めると体の調子がかえって悪くなってしまうものがあります。睡眠剤もこの種の薬で、服 用を急に中断すると、神経が過敏になったり、不眠、不安、幻覚などの重い症状が現れることがあります。長期間服用した後に薬を中止する際には、必ず処方医 の指導を受けて下さい。
睡眠剤を服用したら、次の日の朝の記憶がほとんどありません。このようなことは起こりうるのですのか?
なかなか寝つけないからといって、あまり夜遅くに飲むと、薬の効果が朝まで残り、そのようなことが起こる可能性があります。薬は寝ようと思う30分くらい前に飲んで下さい。また、お酒と一緒に飲んではいけません。お酒と一緒に飲むと健忘が起こりやすくなります。
漢方薬は、食間または食前に飲むように言われましたが、食後に飲んではいけないのでしょうか。
漢方薬を食間や食前に飲むということは、胃の中が空の時に飲んだ方が良いということです。これは、漢方薬の原料である生薬が、一般的に言って吸収率の低いものが多いからです。 食事の後、食べ物が胃の中にたくさん残っている状態の時に飲むと、ますます吸収が悪くなってしまいます。また、白湯に溶かすなど、漢方薬は暖めて飲む方が吸収が良くなります。ただし、吐き気がしたり、鼻血などの出血がある時は、冷たくして飲むようにします。
漢方薬は副作用が無いと聞きました。服用してみたいのですが。
天然の植物や動物、それに鉱物などの生薬を原料とした漢方薬は、比較的副作用が少ないのが特徴ではありますが、全く無いと言うわけではありません。ある種のものは下痢が生じたり、しびれや不整脈、高血圧、膀胱炎様症状、また、胃にはやさしいと言われていますが、まれに胃障害が出る場合もあります。 漢方薬での治療は、患者さん個々の体質、自覚症状など様々な要因から「証」と言うものを決定し、それに基づいてその人にあった薬を選び出すことから始まりま す。「証」にあったものを服用することによって、よりいっそうの効果が期待できるのです。ですから、漢方薬は副作用が少ないと言って、むやみに服用してはいけません。他の西洋薬との関わりの問題も少ないながらもありますし、医師や薬剤師に充分相談の上、自分にあったものを安心して服用することをお勧めしま す。





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