中央薬局

CHUO PHARMACY INC.

おくすりQ&A

QUESTION  &  ANSWER

 血圧の薬―

おくすりQ&A

おくすりQ&A

" 降圧剤は一度飲み始めると一生飲み続けなければならないと聞きました。本当でしょうか ? "

高血圧で降圧剤を飲み始めた患者さんの約80%は、上記のことが当てはまります。降圧剤による治療は、上の血圧が140mmHg以上か、下の血圧が90mmHg以上、あるいはその両方に当てはまる場合、またそれ以下であっても脳や心臓、腎臓に障害(=危険因子)がある場合に行われます。血圧を適切な範囲内にコントロールするためには、薬の服用を継続することが大切です。しかし、約20%の患者さんは、高血圧の原因(腎臓病やホルモン分泌異常など)を治したり、食事や運動、肥満の解消などの生活改善を行ったりすることで、徐々に薬の種類や量を減らしたり、降圧剤が不要になる可能性もあります。ただし、降圧剤をやめられる可能性があるのは、危険因子が無く軽症である場合です。血圧が下がったからといって、決して自分勝手に薬の量を減らしたり、服用を中止してはいけません。必ず、医師の指示に従うことが必要です。急に中止すると血圧が急上昇し、脳卒中や心筋梗塞など、大変危険な状態を招くことがあります。飲み忘れにも注意が必要です。

" 血圧の薬を服用しているのですが、グレープフルーツジュースと一緒に服用してはいけない薬があると聞きました。本当ですか ? "

血圧を下げる「Ca拮抗薬」という薬は、グレープフルーツジュースで服用すると血圧が下がり過ぎたり、心拍数が増加することがあります。これはグレープフルーツジュースの苦みの成分であるフラボノイド(特にナリギン)が、薬の肝臓での代謝(つまり分解など)を阻害するからだと考えられています。代謝が阻害されると血液中の薬の濃度が上昇し、効き目が強く現われます。その他にもアレルギー治療薬や免疫抑制剤、睡眠薬などの薬でもグレープフルーツジュースで服用すると、同様なことが起こることがあります。 服用している薬は、全て医師や薬剤師に伝えることが大切です。